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2020年までに柔術は柔道を超える?
イギリスで柔道とグラップリングをやっている人が書いた、興味深い記事がありました。

Googleにおいて、「Judo」と「BJJ」という語彙検索数の推移です。



赤はJudo、青はBJJです。

グラフが小さくて見にくいかと思いますが、グラフの下のグレーの文字は、2005、2007、2009、2011、2013と2年刻みの年代が書いてあります。

2004年頃からJudoは下がってきているのに対して、BJJは上がってきているらしいです。

赤い線がどかんどかんと上がっているところはオリンピックの時らしい。

これは全世界を対象にしたものですが、ではイギリスではどうでしょうか?



昔はイギリスはほとんどBJJは認知されてませんねぇ(笑)それでもやはりBJJは上昇、Judoは減ってきているということには変わりはないようです。

ではアメリカはどうでしょう?



これはすごい! 全世界的にはJudoのほうが検索されているのに対し、アメリカは2011年ごろからBJJがJudoを超えてます。アメリカの柔術の盛り上がりは本当にすごいと何度もアサーカフェで書いてると思いますが、これがはっきりデータとして表れてますね。

この記事を書いた人はイギリスの柔道の未来を心配していろいろと他にも書いているのですが、その中で柔道と柔術を比べた箇所がありました。

「柔術にあって柔道にないもの、なーんだ?」

1.柔術には柔術の雑誌がある(それもいくつも)
2.柔術には柔術のアパレルブランドがある
3.柔術には柔道よりもたくさんのDVDや教則本がある
4.柔術には安全なルールがある。そして柔道から消えてしまったルールもある
5.柔術にはギとノーギがある

だそうです。その通りですね(笑)

そして、柔道と柔術の今後ですが、今後はイギリスでもアメリカでもノーギと柔術が大きくなっていくだろう。柔道には子供の生徒は多いけれど、年を取ると数が少なくなっていき、柔術に移行していく人が多い。現在でもイギリスでは多くの柔道黒帯が寝技に磨きをかけるために柔術をやっている。そして柔術にはまっていく。柔道よりも柔術のほうが寝技なだけに怪我が少ないし、寝技がメインといってもいい運動にはなる、ということで、柔術人口のさらなる拡大が予想される、とのこと。

だったら一体柔道はどうすりゃいいの?という問いに対しては、「できることはあまりない。柔道に対する人々の興味は減ってきてるし。が、柔道にはいくつか方法がないこともない。まずはプロのインストラクター養成プログラムを作り、柔道で食べていけるようにすること。寝技のプログラム、チーム試合のプログラム、セルフディフェンスのプログラム、そしてノーギのプログラムなどを作る。とにかくダメなのは今のままの方法でいること。IJFの度重なるルール変更、上位の段の人が柔道をピュアなままにしておきたがっているなど、絶対×。

ということで、2020年までにはイギリスでは柔術が柔道を超えるだろう、そして多分全世界でも、、、と書いてます。

そもそも世界中で格闘技やグラップリングに興味のある人のパーセンテージは少ない。その少ない人の大部分を柔道に引き込めばいい。でも柔術ってのは、政府の金銭的補助もなく、オリンピック競技でもないのに、それをやってるんだよなぁ・・・と最後に書いてるのが笑えました(笑)

(http://theselfdefenceexpert.com/why-bjj-will-overtake-judo-and-have-more-participants-by-2020/)



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| maria | 柔術 & グラップリング | 14:36 | comments(13) | trackbacks(0) |
「jiu jitsu」での検索も含めるともっとあるかもしれませんね。
| 沢田 | 2014/02/06 5:56 PM |

>沢田さん
確かに。そういえば私はBJJで検索することはあまりないです。いつもjiu-jitsuの方でした。
| maria | 2014/02/07 12:13 PM |

柔道出身者としては古老の排他性はやばい。サンボとかから技を輸入したのがばれると怒られるのはどうかと思いますね。
| 山田 | 2014/02/07 4:06 PM |

>山田さん
古老の排他性、、、やっぱりそうなんですか。柔道のこと全然知らないのでわかりませんが、外国の柔道界も同じなんですかね?
| maria | 2014/02/08 10:01 AM |

排他性はやはり柔道の発祥地日本だからだと思いますので、海外はそのあたりは緩いというか他の格闘技もやってても平気みたいなことを聞くときがあります。
| 山田 | 2014/02/08 1:32 PM |

確かフランスで柔道のナショナルコーチだった溝口紀子先生はフランスでの柔術の盛り上がりが凄いとかいう事をゴング格闘技で証言されていたと思います

村田 直樹先生(柔道の国際化―その歴史と課題の著者 何故か前田光世の項では不自然なくらいグレイシーと柔術については触れてはいませんでした…)

もゴング格闘技で柔術の勢いについて危機感を抱いてる 取って代わられると言う趣旨の証言をしていましたからねぇ

柔道関係者は現在の柔術の勢いに危機感を持っていると思います

実際柔道サイトの人の中にはあれは柔道のパクリだから柔術ではなく柔道を名乗れとか
営業妨害だの言う人まで出てくるくらいですから…

日本柔道に限っていえば
戦後の柔道全盛だった旧東京五輪の頃の日本と今の日本を比較すれば
柔道人口は比較にならないほど激減したそうです

その原因に野球やサッカーと言った国民的人気スポーツにやる側の層が根こそぎ取られた事

柔道の世界の実体がムラ社会で
そのムラ社会の系譜でなかったら実業団とか大学に就職できないという事(結論として逆らうと生きていけない)

トップの指導者たちにスポーツ医学の知識が皆無な上に(実際脳にダメージを与えた教え子に対し水をぶっかけるなどしている指導者もいる)
陰湿なシゴキ体質で子供を何人も事故という名目で殺人を行っている事

など人口激減の理由を挙げると
枚挙にいとまがありません

それと格闘技が好きな人にとっては旧東京五輪時代とは違い今は選択肢が増えたってことでしょうね

特にネットが普及され出した昨今(2000年以降)
柔術とノーギ MMAは世界規模で爆発的に普及したし

これまでの日本やロシアでは常識として柔道やサンボ レスリングは大抵 子供の頃から始める競技です

現在の欧米や日本みたいに運動歴ゼロの30過ぎたオッサン(私のような)やらオバサンが始める敷居の低い格闘技て私の知る限り
柔術 いわゆるBJJ グレイシー柔術 ノーギ グラップリングくらいなもんです(流石にMMAは運動歴ゼロの中年の年齢からスタートするのはキツイでしょうが…)

そういった敷居の低さ
日本の柔道に見られるシゴキ体質で生徒に暴力を振るう指導者が皆無というのも魅力なんでしょう

柔術の人口が増えたの

運動歴ゼロのオタクのオッサンでも始められる格闘技
| 反レイシズム&反ホモフォビア&反原子力マフィアの左翼活動柔術家NダDサクこと西田大作 | 2014/02/08 10:23 PM |

>反レイシズム&反ホモフォビア&反原子力マフィアの左翼活動柔術家NダDサクこと西田大作さん

名前、長いです!(笑)

>現在の欧米や日本みたいに運動歴ゼロの30過ぎたオッサン(私のような)やらオバサンが始める敷居の低い格闘技て私の知る限り
柔術 いわゆるBJJ グレイシー柔術 ノーギ グラップリングくらいなもんです

これ、本当に同感です。私もとにかく運動がダメで、学生時代から体育の授業は可能な限りサボっていた、学校のマラソン大会もビリから2番とか3番とかそういうのばかりで(笑) それなのに柔術ははまりました。

あと、私はカナダで始めたのですが、いわゆる日本の格闘技(というか運動すべて?)にある「礼儀」だとか「上下関係」だとかそういうのがまったくなかったのが大きいです。子供のころから格闘技はやりたいと思ってたのですが(ブルースリーとかジャッキーチェンにあこがれて、笑)、格闘技の道場の上下関係とかの話を聞いただけで行く気がなくなったことを覚えてます。

フランスの柔道は確かにビッグですね。柔道の教則DVDもフランスのものが多いみたいです。
| maria | 2014/02/09 2:54 PM |

アメリカ柔道のナショナルコーチ、ジミー・ペドロさんは私の住んでる地域周辺に住んでいますが、彼のスクールではレスリングクラスがある他、柔術のクラスも最近始めたみたいです。彼の愛弟子で有名なのは、勿論、ロン田さんですが、もう一人の愛弟子トラビス・スティーブンスさんも前回のオリンピックで柔道アメリカ代表として活躍してましたが、ヘンゾの元で修行を積んだりしてるらしく、最近はブラジリアン柔術の試合にも出まくってます。"Takedown Blueprint"とかいうDVDで柔術用に柔道の投げ技を紹介してるし。

ジーンラベルさんもロン田さんのコーチしてるし、アメリカは柔道は他のいろんな格闘技の要素を取り入れるという、嘉納ちゃん本来のコンセプトを守ってる様な気がします。
| Jimbo | 2014/02/10 8:38 AM |

>Jimboさん
日本で柔道の選手がMMAに出たら柔道界からの批判がすごかったそうですが(今も?)、アメリカはそんなことないのかな? 柔道のすごさをMMAで見せつける! 他の格闘技のよいところはどんどん取り入れる!というスタンスでいてほしいですね。排他的にならずに。
| maria | 2014/02/11 7:38 AM |

まずはじめに近代レスリング発祥地のフランスを中心とした西欧で柔道はレスリングを完全に駆逐しました。
そして民主化後の東欧や旧ソ連で柔道がレスリングを上回りだしたのが1990〜2000年代です。あと女性への普及がレスリングよりも早く、レスリングのユニフォームのダサさななど柔道に有利な状況が長く続きました。そしてレスリングは五輪存続危機になるまで衰退しました。

元来アメリカは元々柔道人口が少なくて、レスリング人口が柔術に流出してるのかと思っていました。だからレスリングより柔道が圧倒的であるイギリスでこの流れが起きているというのは興味深いです。
そしてこの流れは柔道の票田であるフランス、オランダ、ドイツ、ロシアへと波及していく可能性は高いでしょう。

| 波乱 | 2014/04/14 6:10 PM |

はじめまして。柔術の歴史をまとめております。
http://blogs.yahoo.co.jp/mtwgat/39552228.html
| judo | 2015/03/01 1:24 PM |

僕は病気もちで柔術と空手をやっていますが柔術のほうがおもしろいです。日本は全部を含めていろんなことにしばられすぎだなーと思いました。逆に柔術の魅力は老若男女とはず強制をしないところがいいなーと思いました。
| せいちゃん | 2017/05/15 5:09 PM |

>せいちゃんさん
私も柔術の「テキトー」なところが魅力というか、それだからやろうと思えました。格闘技ガチガチの人には適当過ぎると思うかもしれませんが、格闘技にまったく縁のなかった人間にとってあの規律は到底守れそうにないので。。でも日本の柔術はやはりちょっと「武道」の影響があるのか、日本で柔術のジムに出稽古行ったときは自分の行いに失礼がないか(←きっとある)、結構緊張しました。
| maria | 2017/05/17 12:18 AM |












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