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ヒーロン・グレイシーの柔術哲学 Part.1
最近ヒーロン・グレイシーのことばかり書いてますが、ヒーロンのこと書くとなんだかハッピーな気分になれるのでいいです♪

そう思っていた矢先、ヒーロンが自身の柔術哲学について話している動画がアップされました。



「世間一般の誤解」というタイトルなんですが、何が誤解なのかというと、

「例えば二人の人間が柔術のスパーリングをしていて、一人がガードを取っていて、もう一人がそのガードに入っている場合、見てる人間はどう思うだろう? 普通は『上の人はパスガードするべき』と思うよね。それが僕の言う『世間一般の誤解』ってやつなんだ。同じことはサイドコントロールでも言える。下の人はエスケープしなきゃいけないって思うよね。マウントも同じ。下から出なきゃって思う。それが誤解なんだ。」

と、いきなり「えー!?」と思うような言葉から始まります(笑)

「下の人がそこからエスケープしたいと思う理由は何だろう? ポイントのこともあるし、それからタップして負けたくないというのもあるよね。

タップして負けたくないという気持ちと、相手からタップを奪って勝ちたいという気持ち、どちらの方が重要? 多分ほとんどの人は、タップ負けしたくないという気持ちの方が大きいんだと思う。

パスガードしようと思うのは負けたくないから。極められたくないから。負けたくないから急いで不利なポジションから出たいと思う。

じゃあ聞きたいんだけど、相手のガードの中にいる場合、しっかりと座りポスチャーを保って手を中に入れ、注意しながら相手を観察している状態と、プレッシャーを感じてパスガードを仕掛けてそこから出るという状態。どっちの方がミスをしやすいと思う? ・・・わかるよね。

柔術というのはサバイバルのアート、セルフディフェンスのアートなんだ。

誰だって負けたくない、タップしたくない、なのにみんなまるで負けたがってるみたいに動く。本当に負けたくないと思ってるんだったら、自分を安全な所におかないと。ガードの中にいたら、ポスチャー、両手を相手の上腕に、両手をお腹に、頭を低く、ヒジを引いておく、などと、パスガードしようと思うよりも、自分が安全でいられるたくさんのことがある。

相手のガードに入れられた時というのは、パスガードする時じゃなくて、座ったまま何もしない時なんだ。相手が攻撃側にいるのだから、相手が攻めないといけない。自分は座ってヒジを引いておき、しっかり相手を見て用心していたら相手が自分を極めることは難しい。

タップを取られるのはどんな時? それは不注意な時だよね。だからこれは僕からのアドバイス。サイドポジションを取られたら、エスケープするなんて考えないこと。マウントを取られたら、そこから出ようなんて思わないこと。エスケープしようとするから相手に攻撃のチャンスを与えるんだ。

もし制限時間やポイントがあったらどうするか? 時間制限があるのにただそこに寝転がって時間を無駄にすることはできないよね。相手がポイントで勝ってしまう。

僕のトーナメントに対する考えを言う必要なないかもしれないけど、言っておこう。『僕はそんなこと気にしない』。トーナメントでベストになるために柔術のトレーニングしてるなら、それもOK。でも僕は時間無制限、ポイントなし、マットの上でもストリートでもどこでもベストになるために柔術のトレーニングをしている。

トーナメントで自分が上を取って相手を押さえ込んでる場合、下にいる相手がどうすると思う? パニックを起こしてブリッジしたり体をひねったりとかそういうことだよね。自分が上にいて、相手が下でそういうことをしようとしているのが分かっている時は、相手をコントロールすることに集中する。

ということは、自分が下になった時、上にいる相手が自分がどう動くと思っているかわかるよね。相手は自分がそこからエスケープしようとして動くと思っている。だから必死で押さえ込もうとする。相手が全力で自分をコントロールしようとしている時にエスケープを試みるというのは効果があると思う? ないよね。効果がないだけでなく、意味もない。

極められることが怖い、負けたくないという気持ちは、相手を極めたいという気持ちよりも強い。だから動いてそこから出ようとする。

でもさっきの理論を考えた場合、そこから出ようと動くということは、極められるチャンスが逆に増えるってこと。

じっとして動かず、ヒジを引いておき、相手を注意して見ていれば、そのうち相手はコントロールモードから攻撃モードに移る。グリップもゆるくなり、コントロールが弱くなる。そうなった時がエスケープする時なんだ。それがグレイシー柔術。『その時』を待つことだよ。」


(後半に続く)




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| maria | 柔術 & グラップリング | 02:52 | comments(2) | trackbacks(0) |
読んでいるうちに、この前のヒーロンvsガウヴァオンを見ているような気分になりますね・・・とても興味深いです。

続き楽しみにしています!
| みきお | 2013/03/08 2:33 PM |

>みきおさん
本日続きアップしました。ますますヒーロン熱にかかりました、私(笑)
| maria | 2013/03/09 2:01 AM |












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